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早稲田マーケティング・マネジメント研究会レポート

継続的成長のための変革

原田泳幸(ベネッセホールディングス)

早稲田大学商学学術院の恩蔵直人教授らが発起人となりスタートした、早稲田大学ビジネススクール修了生によるマーケティング研究会の活動内容をレポートする。

図 ベネッセ5つの事業領域

グローバル企業として成長させる

アップルジャパン、日本マクドナルドと長らくグローバル企業に身をおいてきたが、2014年6月に初めて日本企業に身をおくことになった。自身の役割の一つが「ベネッセをグローバル企業に成長させる」ことであると認識している。ベネッセにおいても、過去に経験してきたグローバル企業での経験が生きることがたくさんある。

例えば、ベネッセグループには、米国本社のベルリッツ・インターナショナルという会社がある。就任当時、ベルリッツ本社の日本人スタッフは、米国人社長、役員の評価をして日本に報告することが主たる役割であった。これは米国籍のグローバル企業ではよくあるマネジメントスタイルであり、そのスタイルにおける課題は理解していた。そこで就任直後に現地に赴任している日本人スタッフに対し、「現地社長が活躍できるよう徹底サポートを主たる役割とすること」と指示した。するとベルリッツの業績は向上した。日本流を押し付けるスタイルではグローバル企業として成長させることは難しい。グローバル企業として成長させるためには、“Think Global,Act Local”の考え方が必要であると認識している。

ベネッセの主力事業として進研ゼミが知られているが …

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