コンテンツマーケティングが注目される理由として、これまでの広告フォーマットが効果的に機能しなくなってきたという背景がある。そこには、どのような消費者、そして社会の変化があるのだろうか。
各項目はいずれも回答者全員(15~69歳)の平均が0となるようにしている。緑はプラス。つまり、その年代でそのメディアを日頃から頼りにしている人の割合が、全体平均と比べて多いことを示す。
(「そのニュースどこ情報?若者たちがネットのメディアを選ぶ理由。」電通総研 2015年7月)
コミュニケーションの変容
バナー広告やリスティング広告など、従来型の広告や手法でなくコンテンツマーケティングやネイティブアドといった方法にシフトする企業も増えてきました。
そのような手法が今、求められるようになってきているのはなぜか。ネット上で従来型の広告が効きづらくなったと言われるようになった理由は、必ずしも「広告フォーマット」の問題だけではないように感じます。コンテンツマーケティングはマーケティングアプローチの一つなので、そもそものマーケティングコミュニケーションという視点から、この背景について考えてみました。
あくまで個人的な考えですが、ネット上で広告が効きにくくなった理由は「広告フォーマット」よりも、「生活者とのコミュニケーションのあり方の変化」にあるのではないかと思います。
広告によるコミュニケーションは、「自分の伝えたいことを …
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