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宣伝会議賞

前回グランプリ受賞者が語る「あの日、山手線の日暮里駅で」

田辺百一

第52回のグランプリ受賞の田辺さんに、作品募集期間で最も記憶に残る1日を振り返ってもらいました。

グランプリ

ゆうちょ銀行 「こつこつ貯金することが、カッコイイ」と思えるアイデア

人生の半分は無職です。

山手線の日暮里駅で「人生の半分は無職です。」の良し悪しを
コトバにまったく興味がない奥さんへ聞いた、あの日

宣伝会議賞の受賞者っぽくない、第52回宣伝会議賞グランプリの田辺ひゃくいちです。現在はLIGという会社で、32歳の遅すぎる新人Copywriterとして、「足立区のひゃくいち、世界(特に中国)のひゃくいち」と呼ばれる日をゆるく目指しております。

さて、今回、「宣伝会議賞の応募締切日までで最も印象に残る1日を振り返ってほしい」との執筆依頼が届きました。とりあえず、「◯◯さんのおかげでグランプリが獲れたのだと思っています。感謝!」などといった胡散臭い内容にだけは絶対にしないぞとは決めたものの、正直、当時のことなんてほとんど覚えていません。昨夜に何を食べたのかすら記憶が曖昧なのですから。ただ、一つだけ印象に残っているシーンがあるとすれば、それは山手線で、宣伝会議賞へ応募するコピー案を奥さんに見せたときのことでしょうか。

彼女のことを簡単に説明しておくと、中国人とのクウォーターの日本人で、日本語も中国語もペラペラなバイリンガル。ただ、彼女自身はコトバというものにまったく興味がなく、もちろん本も読みません。「小さいころから二つの言語を扱ってきたから、もうコトバなんてたくさん」という考えのようです。

一度だけ、わたしが大好きな村上春樹氏の小説『風の歌を聴け』を彼女がトイレへ持ち込んだことがあるのですが、なぜか中から爆笑が響いてくる始末。「そんなに笑うところ、あったっけ」と聞くと、「女の子が裸で『何かした?』って責めるシーン。結局、何もしてなくて …

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