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研究室訪問

企業の新しい競争力の源泉に価値共創マーケティング

広島大学 社会科学研究科 村松潤一教授

『日本人の利益獲得方法』
田中健滋 著

「ここで示された能動的利益獲得と受動的利益獲得は、日本企業の利益獲得行動にそのまま当てはめて考えることもできる。行き過ぎた市場主義、グローバル化が進展する中で、日本企業が本来持ち合わせてきた利益観について考える良い機会となる一冊」。

所有から使用へ移り変わる顧客の関心

製造企業においても昨今、よく聞かれるのがコモディティ化を脱するためにはモノ+コトの発想が必要であるという考え方だ。価値共創マーケティングの理論化とその実践手法の開発をテーマに研究を続けてきた広島大学の村松潤一教授は「サービス社会と言われる今日、サービスのためのマーケティングが求められている。サービスを対象としたマーケティングも、サービス・マーケティングとして存在はしていたが、それはあくまでサービスをモノに見立てた活動にすぎない。顧客の関心が所有から使用へ、モノの豊かさから心の豊かさへと移った今日、従来のつくって売るだけのマーケティングを超えた新しい理論と実践が求められている」と話す。

サービスの本質は生産と消費が同時進行するプロセスにあり、つまりは企業と顧客による共創が行われることにある。そうしたサービスのプロセスに焦点を置いたマーケティングこそが価値共創マーケティングの考え方だ。

「従来型のマーケティングでは ...

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