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いま、必要とされるクリエイターの条件

クラウドソーシングで生まれる新しい「クリエイター」の仕事スタイル―(2)

これまでのクリエイターは、師匠のもとで修業を積んで技術を習得していくのが通常の成長プロセスだった。しかし、国内有数のクラウドソーシングプラットフォームに登録し、数々のクライアントワークで評価を得ているクリエイターの中には、動画やバナー広告の反響・効果をもとに自ら改善を繰り返すことでスキルを高めていくなど、これまでのクリエイターとは異なる誕生・成長のプロセスを歩む人も出てきている。その存在が企業コミュニケーションのクリエイティブにもたらす可能性、現状の課題と解決策とは。

女性疾病保険「楽天生命レディ20-30代」篇と「同40-50代」篇。「がんと診断されたら〇万円」のような一般的な訴求ではなく、日常生活における気づきの中で保険の大切さを訴求する、温かみのある動画をめざした。

「なぜダメだったのか」を知ることも糧に

初鹿さんの映像制作の原点は、離任式に先生へ贈ったクラスのスライドショー。制作に対する姿勢は当時から一貫していて、「自分がつくりたいもの」よりも「見る人が喜びそうなもの」、このときで言えば「先生が喜びそうなもの」をつくることが第一義だった。

友人に誘われ映像コンペへ出品し、大学3年生までに30もの賞を受賞。「そのときも、求められているもの、『審査員が喜びそう』『審査員の目に留まりそう』なものを考えてつくっていました」と初鹿さん。受賞をきっかけに …

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