企画・デザイン費の回収が急務に
業界全体で見ると、どうも景気がパっとしない。前号の通り、日本プロモーショナル・マーケティング協会調査(2014年度プロモーション業界実態調査)によれば、対前年比は103.2%だそうだ。
いずれにしても、問題は、かつてとは大きく違い、製作ロットが大幅縮小減していること。しかし一部では、プロモーション界の仕事は、旧来の「モノ造り」ではなく、ネット系の仕事が増え「製作ロット」を云々する時代ではないとも言われる。
だが、同「業界実態調査」によれば、減少の傾向にあるものの「POPツール」製作業務(20.9%)が依然第1位の構成比を占め、「マス4媒体以外のSP媒体広告」(16.4%)、「プレミアム手法制作・運営」(15.0%)がそれに続き、以下は、「グラフィック系SP印刷物」(11.9%)、「展示会、イベント制作・運営」(10.5%)までが1割以上の構成を占める。インターネット広告系は確かに増加の傾向にはあるが、構成比は4.6%に過ぎない。
となると、やはり「製作ロットの減少」が重大問題であり ...
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