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韓国発の国際広告賞 AD STARS 2015

韓国第2の都市・釜山(プサン)。この地で開催される国際広告賞「釜山国際広告賞(ADSTARS)」は、今年で8回目を迎えた。全22部門に、昨対比約5000点増の1万7000点あまりの作品が集まり、約360点の作品がショートリストに残った。ここでは、受賞作品の中から、5つの部門でグランプリを獲得した事例を、それぞれ紹介する。

公共サービス広告部門 グランプリ
自分のスキルを過信するドライバーに最終警告

テレビCM
NZ Transport Agency「Mistakes」

Speed ad - Mistakes

企画制作は、Clemenger BBDO。

2013年、ニュージーランドでは、スピード違反に伴う衝突事故で83人が死亡、408人が重傷を負った。同国における死傷事故の20%は、スピードの出し過ぎによるものだという。スピードの出し過ぎが危険であることは誰もが知っているし、法定速度の遵守にも賛成している。しかし冒頭の数値を見ると、多くのドライバーが、運転中はその気持ちを忘れてしまうことが見て取れる。

ニュージーランドの交通安全啓発団体「NZ Transport Agency」が2014年に実施したキャンペーンのターゲットは、日常的に運転をしている、運転技術に自信のあるドライバーたち。彼らは概して、制限速度や周りの車よりも速く走っているが、自分の運転技術を過信するがゆえ、それが危険だという自覚がないことが多い。急いでいたり、道が空いていたりすると、ついスピードを出し過ぎてしまう――そんな一瞬の“ミス”が招く、取り返しのない惨劇を描いたテレビCMが、2015年8月現在、YouTubeで再生回数1100万回を超えている。

CMの舞台は、見通しの良い道路。父親が、息子を乗せた車を右折させようとすると、右方向からサラリーマン風の男性が乗った車が猛スピードで走ってくる。あわや衝突…と思った瞬間、時が止まる。車を降りた父親は男性に謝り、「頼むよ、息子がいるんだ」と懇願する。しかし、「スピードを出し過ぎていたんだ。どうにもできないよ」と返す男性。悲痛な表情で2人は車内に戻る。父親が後部座席の息子を振り返り「ごめんよ…」とつぶやいた次の瞬間、再び時が動き出し、2台の車は衝突する。このCMは …

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