7月18日、サイバーエージェントは原宿に動画サービスのリアル発信拠点となる公開スタジオ「AmebaFRESH!Studio」を開設。ユーザーにとっての新しいエンタテインメント提供の場として機能するだけでなく、動画コンテンツを基点にリアルとデジタルを組み合わせたプロモーションを実施できる場として、企業による活用の可能性も広がっている。
サイバーエージェントのクリエイティブ・ディレクターを務める、デザイナーのNIGO®(ニゴー)氏がクリエイティブ監修を手掛けた。
施設2階には、記者発表会などを開催できるスペースもある。
コンテンツ制作から拡散まで全てが揃った、新しい舞台
スマートフォンが浸透したことで、若年層の動画視聴習慣が広まっている。こうした動きを捉え、サイバーエージェントでは同社運営の「Ameba」で、今秋よりスマートフォン向け生放送アプリ「AmebaFRESH!」を開始、年内に5000以上の番組やイベント実施を予定している。これに先立ち、7月18日には「Ameba FRESH!」を始めとする動画サービスのリアル発信拠点となる、公開スタジオ「AmebaFRESH!Studio」を原宿駅の竹下口に開設。同施設にはサテライト放送が可能な2つの公開スタジオ、記者会見やイベントが実施可能な多目的スペース、個人配信が可能な16の個室スタジオなどが設けられており、リアルとデジタルを組み合わせた企業プロモーションの場としても活用に期待が寄せられる。
開設直後の7月20日には「AmebaFRESH!Studio」を舞台に、キリンビバレッジが「ボルヴィック プラスビタミン」のプロモーションイベントを開催。スタジオ内でのメディアを呼んだ記者発表、公開スタジオでの生放送番組の配信、さらに原宿という立地を生かした、街をジャックするOOH展開など、リアルイベントとデジタルを組み合わせることで、濃密であっても局所的になりがちだったブランド体験イベントが広く拡散する仕組みをつくった。
原宿の通りに面した公開スタジオ。写真は宮澤佐江さん、emmaさんが出演した生放送番組の様子。
トレンド発信の拠点である原宿という地域性を生かし、キリンビバレッジ「ボルヴィック プラスビタミン」のイベントの際には原宿の街中のOOHをジャック。
スタジオ近隣のクレープ店では、生放送番組コラボクレープの販売と「ボルヴィック プラスビタミン」のサンプリングを実施。
スタジオ2階に設置しているデジタルサイネージでは、CM素材を放映。
実際に放映されたCM素材。
Amebaとの掛け合わせで独自の強み
Ameba統括本部 MDH本部長 山田 陸氏
既存プラットフォームであるAmebaと掛け合わせることで、原宿というリアルの場にいるユーザーを動かすだけでなく、Web上での広いアプローチ(4,000万会員を超えるAmebaユーザーへの告知)、影響力の強いタレント起用と話題性の創出、パブリシティの獲得を実現。これらの要素も「AmebaFRESH!Studio」独自の強みだと考えています。
原宿という土地柄、「AmebaFRESH!Studio」は10代、20代向けのプロモーションには最適な場だと思いますので、立地を生かしたプロモーションはもちろんのこと、今後は流通を絡ませた販促系プロモーションなどにもチャレンジしていきたいですね。
「AmebaFRESH!Studio」でプロモーションを実施マーケティング担当者に聞く!
ターゲットは女子大生SNSでも拡散効果を実感
当社では7月21日に発売となった「ボルヴィック プラスビタミン」のプロモーションイベントを発売に先立ち、「AmebaFRESH!Studio」オープン直後の20日に実施しました。「ボルヴィック プラスビタミン」はナチュラルミネラルウォーターに「ビタミンB6」「ナイアシン」をプラスした清涼飲料水で、大学生を中心とする若い女性をコミュニケーションターゲットに設定しています。「ボルヴィック」ブランドを愛飲いただく層は、日本でミネラルウォーターを購入する習慣が浸透し始め、輸入ブランドである「ボルヴィック」をオシャレな水として認識している30代、40代が中心。一方で、子供の頃からミネラルウォーターを購入することが日常的になっている若年層はブランドを知っているし、なんとなくオシャレだとも思っているけれど「ボルヴィック」を選ぶ明確な理由がないことが課題になっていました。
日本のみで発売となった「ボルヴィック プラスビタミン」をきっかけに、「ボルヴィック」ブランド全体の鮮度アップを図ることも目的に、今回は情報拡散力の高い女子大生をターゲットに絞ったプロモーションを実施。ターゲット層との親和性の高さから、「AmebaFRESH!Studio」を新発売プロモーションの場として選びました。
SNSを使いこなす層がターゲットなので、Webで拡散する仕組みをつくることはもちろん、「AmebaFRESH!Studio」を選んだ理由は、拡散されるコンテンツを生成するリアルの場もあること。発売時に、原宿というトレンド発信の象徴的な場でターゲットの女性たちが商品を手に取っている状況を素早くつくれ、それが動画やSNSで即座に配信でき、全国に広く拡散させることができました。実際、ソーシャル分析をしてターゲットとなる層にリーチしていることを実感しています。「ボルヴィック プラスビタミン」のキャッチフレーズは「わたしをプラスに変える水。」。健康、美容といった機能面だけでなく、飲むと気分まであげてくれる水であることを伝えています。ターゲットとなる女子大生にとって「ボルヴィック プラスビタミン」が、コンビニコスメのように手軽に手に取ってもらえる存在になることを目指していきたいですね。
キリンビバレッジ マーケティング本部 マーケティング部 宣伝室 主任 二宮倫子氏
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株式会社サイバーエージェント Ameba 統括本部 MDH
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