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電通デザイントーク 中継シリーズ

IoTはエージェンシービジネスとテレビをどう変えるのか?

朴 正義×野添剛士×中村洋基

IoT(モノのインターネット)という言葉が注目を集め、デジタルクリエイティブがその姿を大きく変えている。従来のクライアントワークにとらわれず、新しい取り組みを進める3社、バスキュール 朴正義氏、SIX 野添剛士氏、PARTY 中村洋基氏の3名が、来たるIoT時代のクリエイティブについて話し合った。

なぜエージェンシーがIoTを手掛けるのか?

中村▶ 今日は、エージェンシーやクリエイターがIoTにどうコミットすると面白いのか、テレビはIoTでどう変わるのか、お2人に話を聞いていきたいと思います。

野添▶ SIXのキーワードは「体験のアップデート」です。僕たちの開発した歌詞が表示されるスピーカー「リリックスピーカー」は、「音楽体験のアップデート」がテーマになっています。今、定額制のサービスで音楽が身近になったり、ハイレゾ音源で音質もどんどんよくなっている。では、その次の音楽体験のアップデートは?と考えた時に、デジタル音源で色々と便利になっていく一方で、「歌詞」をじっくり感じ取る聴き方が減っていることに気付いた。歌詞カードを握りしめて音楽を聴いたあの聴き方を、デジタル時代ならではの新しいやり方でアップデートできたら、もっと深く音楽を体験できるんじゃないか、という思いでつくりました。

中村▶ リリックスピーカーは、本体が透明なディスプレーになっていてカッコいいですよね。歌詞の出し方も、フォントの選び方や動かし方がすごくエモーショナルだと思います。なぜエージェンシーであるSIXからIoTが出てきたんでしょうか。

野添▶ 2013年にカンヌライオンズの審査員をした時に、NIKE+FuelBandを作ったR/GAの社長ボブ・グリーンバーグさんの話を聞いて、めちゃくちゃ衝撃を受けたんです。「走る行為自体を人とつながる体験にする」と彼は言っていて、エージェンシーもクライアントと組んでリアルを変えていくようなことがドンドンできるんだなと。それから自分も「日本でもそういう時代が来る!」と言い続けてきたのですが、なかなか変わらない。得意先への提案の中にも必ず1案そういう案を入れてきたのですが、キャンペーン発想の中では採用には至らない。そのモヤモヤが爆発して、だったら自分たちでつくっちゃえ、と開発したのがリリックスピーカーです。

IoT化したテレビでは何ができる?

中村▶ 朴さんが代表を務めるバスキュールはテレビをインタラクティブにすることにずっと取り組んでいて、日本テレビとの合弁会社HAROiDを作ったばかりです。朴さん、HAROiDって何をする会社なんですか。

朴▶ HAROiDは、従来の役割だけではないテレビの次の時代を見据えた事業をやっていこうという会社です。2000年にバスキュールを立ち上げた時 …

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