7月9日、マリンソフトウェア主催による「次世代のデジタルマーケティング戦略セミナー」が開催された。クロスデバイス・クロスチャネルでのマーケティング施策が求められる中、デジタル広告を通じた新しいブランドマーケティングの指針が紹介された。
データ分析に基づいたマーケティング施策が重要
第1部には良品計画の奥谷孝司氏が登壇し、「無印良品が取り組む、顧客満足度向上の秘訣とは」をテーマに講演。奥谷氏は、無印良品での買い物の利便性を向上させるアプリ「MUJI passport」を事例に、購入時点だけでなく、検討段階や使用までを含めた「顧客時間」に着目すべきだと強調した。「何がいくつ売れたのかに着目しがちだが、重要なのは誰が買ったのかということ。商品ではなく個々のお客さま単位でデータを見ていく、つまりはCRM基点で考えることでコミュニケーションのタイミングを最適化することができる」と話した。また「データ分析に基づいたマーケティング施策になっているのかの検証が必要であり、CRMデータやソーシャルメディアを介して得られるお客さまの行動データは、オムニチャネル時代における新しい経営数値である」と語った。
第2部「Twitterで実施するブランディング施策について」では、TwitterJapanの岡本純一氏が、ツイッターでブランディングを実践する際に重要となる指針を説明。「Right Time」「RightPlace」「Right Audience」の“3つの「Right」”の考え方を用いながら、Twitterについて「企業が届けたい情報とユーザーが得たい情報が煩雑になってきている中で、双方向のコミュニケーションが生まれるプラットフォームであるTwitterの活用の可能性は大きい。匿名性だからこそ聞き出せるユーザーの真の本音は、企業コミュニケーションに大いに生かせる」と語った。
第3部「オーディエンスを活用した新しいブランドマーケティングの実現にむけて」では、マリンソフトウェアの森下順子氏が登壇。「現代のブランドマーケティングでは、リアルタイムにカスタマイズされた情報を提供することが最重要」とし、「現代は成人の80%が1日に221回スマートフォンをチェックしており、モバイルによって“マイクロモーメント”が生み出されている。1日中ユーザーにリーチできる状況で、いかにパーソナライズしたメッセージを届けられるか。そのためには、ユーザーの検索やソーシャルメディアなどのWebサイトでの行動データを統合し、ユーザーの行動を補足する仕組みが必要」と話すと共に、「マーケターにはオーディエンスデータを獲得するということだけでなく、得られたデータを理解した上で有効に活用することが求められている。企業のデータを使ったマーケティングの取り組みを加速するためのサポートをしたい」と語り、講演を締めくくった。
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