カンヌライオンズ2015閉幕直後の6月30日、8月末に開講する宣伝会議主催の教育講座「カンヌセミナー2015」に先駆け、記念イベントが開催されました。フィルム部門審査委員長のTor Myhren氏、同部門審査員の長谷部守彦氏によるパネルディスカッションに、100名を超える聴講者が来場。グランプリ、ゴールド受賞事例から読み取れる、オンラインを含む動画クリエイティブの潮流が語られました。
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左・フィルム部門審査委員長を務めた、グレイ ワールドワイド・チーフ・クリエイティブ・オフィサーのTor Myhren氏。右・同部門で審査員を務めた、博報堂の長谷部守彦氏。
日本と海外のクリエイティブ感覚の差異
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テレビ部門グランプリ ライカ・ギャラリー・サンパウロ「100」
歴史的なあらゆる瞬間、人の生死、ヒューマニティを捉えてきた、ライカカメラ100年の軌跡を美しい映像にまとめた2分間のムービー。
フィルム部門審査員長を務めた、グレイ ワールドワイド・チーフ・クリエイティブ・オフィサーのTor Myhren氏は、審査会をこう振り返る。「私たちは、今後の業界をけん引するような作品をグランプリに選ぼうと考えていました。異なる文化的背景を持つ21の国から集まった22名の審査員で投票したところ、19票と圧倒的な得票数で決まったのが、ライカでした。ビジュアルが美しく、何層にもレイヤーが折り重なっているかのようなストーリーテリングで、見るたびに新しい発見がある。この作品が呼び起こす共感は10年、20年経っても色褪せない輝きがあるし、強く詩的なコピーライティングも、ライカカメラの不動の存在感をよく表現しています」。
一方 …