菓子メーカーのカンロは、ブランド育成に力を入れるべく、組織を改革し、ブランドの確立を推進する取り組みを行っている。同社でのど飴カテゴリーのブランド担当者を務める河野氏に話を聞いた。
国立音楽大学との共同開発でつくられた「ボイスケアのど飴」。
マネジメント業務を統合
1912年の創業から、ロングセラー商品の「カンロ飴」をはじめ、菓子業界初となる「のど飴」や大人の女性に向けたグミ市場をつくり上げた「ピュレグミ」といった商品を発売してきたカンロ。
同社は、2010年頃より商品ブランドの育成を強化してきた。以前は商品担当と、プロモーションやマーケティングを手がける組織とが分かれていたが、現在では、主要ブランドのマネジメント業務をマーケティング部内のプランニングチームに統合している。
プランニングチームに所属する河野亜紀氏は、のど飴カテゴリーのブランド担当者。「ノンシュガーのど飴」「健康梅のど飴」「はちみつレモンCのど飴」「ボイスケアのど飴」など、商品数の多いのど飴カテゴリーの年間販売スケジュールから、プロモーション計画を策定し、販売目標の管理までが業務領域だ。
「カテゴリー全体を俯瞰した上で …
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