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広告界は「大航海時代」 力を結集し変革に挑戦

第16回メイシス全国大会@東京レポート

日本全国の広告会社によるコンソーシアムであるメイシスによる「第16回メイシス全国大会@東京」が開催された。加盟14社の社員たちが全国各地から集合し、メイシス賞授賞式やその解説にあたる分科会、パネルディスカッションなどを通じ、情報収集や活発な交流が行われた。

第一ホテル東京にて開催。全国14の加盟社から約200名が集まった。

コミュニケーションの中身が問われる時代に

2015年4月22日、有楽町の第一ホテル東京にて第16回メイシス全国大会@東京が開催され、全国14の加盟社から約200名が集まった。メイシス代表取締役社長で今回の幹事社でもある新東通信・代表取締役会長の谷喜久郎氏が開会の挨拶を行い、カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルでゴールドを獲得した博報堂スダラボを例に「広告の作品性よりも、コミュニケーションとしての仕掛け方、その中身が問われる時代になってきている」と話した。業界をとりまく環境が大きく変化している現代を「大航海時代」に例え、加盟各社個々の事業の理念を尊重しながら、その力を結集し、時代の変革に挑戦していく必要性を説いた。

続くパネルディスカッションは「新しいクリエイティブ(コミュニケーション)を生み出すための○○~考え方、働き方を考えよう~」と題し、パネラーにプロデューサーのおちまさと氏、Rhizomatiksの齋藤精一氏を迎え、宣伝会議の田中里沙をモデレーターに行われた。おち氏は、ブログやソーシャルメディアを含めたコミュニケーションの使い方を「さじ加減と湯加減が重要」と話した。齋藤氏は自社の仕事の進め方を「人を驚かせることとか、そういった形容詞的な考えで物をつくっています」と話し、おち氏はそれを「まさかの創出」と表現した。

「新しいクリエイティブは何によって生みだされるか」という問いに、おち氏は「気づき」と答え、さまざまな場面で面白いと感じた記憶が二つ以上組み合わさったときにアイデアになると解説し、その記憶が気づきにつながるとした。齋藤氏はソーシャルメディアや動画サイトなど、発信の場が多様化している状況から「メディア」と回答。テレビや新聞・雑誌が中心で東京が発信の大半を占めた時代から、テクノロジーを活用することで地域にも大きな可能性があると話した。

メイシス賞グランプリは三広のもとへ

第2部では、メイシス賞各賞を解説に同社・大濱秀夫専務取締役を加えて発表された。審査委員長を務めた、早稲田大学ビジネススクール講師の植田正也氏をプレゼンターに、特別賞の4作品、準グランプリ2作品、グランプリの順に発表され、開催地である東京にちなんで東京スカイツリーをイメージしたトロフィーなどが授与された。受賞作発表後の分科会では各受賞者から企画の解説と、選考委員からの講評が行われた。

グランプリは、三広の「家具のまち『大川市』ブランディングプロジェクト」が受賞。家具の町として知られる福岡県大川市のものづくりに再注目してもらおうというもので「日本一の家具の産地ということを一番のP Rポイントととらえ、これをより魅力的に伝えようと考えました」と話した。市からの評価も高く、プロジェクトの継続が決定している。

準グランプリには新東通信の「ニッポンに新しい習慣づくり夏詣~なつもうで~」(藤田&竹内)と「広告会社は自分たちで売れる商品をつくれなくて、お客様の課題を解決できるのか???(自社物販商品開発)」が選ばれた。夏詣は、地域振興と地域に根付いた信仰を重ね、東京、浅草地域を舞台に「夏詣」という新しい生活習慣を提案した。イベントやPR活動を連動させ、浅草地域の課題であった閑散期対策を実現、浅草神社の来者数で前年比300%を達成した。自社物販商品開発は、住宅における新しい収納スタイルを提案する「空納生活」シリーズを開発。「広告会社がこういう商品をつくってみたい、売り切ってみたいという思いを大事に、新東通信らしさのあるチャレンジをした」と狙いを話した。

特別賞には4作品が選出され、宣伝の「OKiNAWA KAWAii!! PROJECT」、「沖縄の少年野球応援サイト コミュサポfor少年野球」が、新東通信「ネコゴコロ、ネココレキャンペーン」、関広「新聞を京都の子どもたちの教科書に!『きょうと☆ちきゅう村』」がそれぞれ受賞した。

総評では、ナンバーワン戦略研究所所長の矢野新一氏が「今の時代はメイシスグループにとって大変大きなチャンスの時期だということを忘れないでほしい」と地域からの発信の可能性を指摘した。ロックスカンパニーの岩永嘉弘氏も「デザインや広告ではなく、地域が持っている力が突出したものを選んだ」と話し、その理由を地産地消から、地域のものを全国で消費するような「地産全消」時代になっていくからだとした。植田氏は、「自分たちの会社が何をすべきなのか理解していない」と厳しく指摘し、広告のビジネスが何を行っているのかをもう一度見つめ直して欲しいと話し、加盟各社に一層の奮起を促した。

メイシス代表取締役社長で今回の幹事社でもある新東通信・代表取締役会長の谷喜久郎氏。



プロデューサーのおちまさと氏とRhizomatiksの齋藤精一氏による対談も開催。



当日はメイシス賞の発表と贈賞も行われた。

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