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付加価値の正体とは? コモディティ時代に選ばれるブランド

イノベーティブな価値創造とは? 差別化のコンテクスト拡大に見る2つの可能性

山本浩一(電通)

コモディティ化の加速により、表層的な差別化戦略では対応できない時代を迎えている現在。さまざまなかたちで起こるコモディティ化に対し、マーケターはどのように対応するべきか。電通 マーケティングソリューション局の山本浩一氏は、価値創造の手段として2つの可能性を挙げている。

あるマーケターが競合に対し有意に差別化して成功を収めていれば、必ず競合は追従し、コモディティ化する。

現代のマーケティングはコモディティ化との戦い

コモディティ化は全てのマーケターにとっての普遍的な課題です。FMCG(日用消費財)から耐久財まで、商品であろうがサービスであろうが、BtoCであろうがBtoBであろうが、あらゆる業界・産業にコモディティ化の潮流は常にあります。そして昨今、その流れは加速しています。現代のマーケティングは、コモディティ化との戦い、そしてレースであると言っても過言ではないでしょう。

この問題とどう戦うべきか。その答えを見出すには、そもそもなぜ、コモディティ化が起きるのかということを改めて読み解き、それに対する構造的な解決策を探らなければなりません。

従来、コモディティ化への対処は差別化を図ることが定説でした。しかし、コモディティ化の加速により、小手先の差別化は持続性のあるソリューションではなくなっています。一度、差別化戦略が成功しても、すぐにまたコモディティ化の流れに飲み込まれてしまいます。このような時代においてマーケターは、どう戦うべきか。その答えを見出すには、そもそもなぜ、コモディティ化が起きるのかということを改めて読み解き、それに対する構造的な解決策を探らなければなりません。

なぜ、コモディティ化は起きるのか …

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