アジア太平洋地域で展開されたマーケティング・コミュニケーション活動を、その効果・成果で評価する広告賞「アジア太平洋エフィー賞2015」の結果がこのほど発表された。最高賞のグランドエフィー以下、ゴールド17点、シルバー19点、ブロンズ24点の計60点が受賞し、日本からはゴールド1点、シルバー2点、ブロンズ1点の計4作品が受賞した。ここではグランドエフィーと、ゴールド17作品の中から4作品を選んで紹介する。
アートインスタレーションに使われたビンディは3万9000個。これは、全世界で1日に行われている児童婚の件数と同じ数だという。
アート&ファッションでインドが抱える社会問題を啓発
ソーシャルプロジェクト
Child Survival India「No Child Brides」
最高賞のグランドエフィーに選ばれたのは、インドのNGO団体Child Survival IndiaがHavas World wideと共同で実施した「No Child Brides」。インドで社会問題化している児童婚(子ども同士の結婚)の啓発を目的としたキャンペーンだ。インドでは2400万人もの少女が幼くして結婚を強いられており、これは世界中で行われている児童婚の40%を占める。家庭内暴力や性的虐待、乳児死亡率の上昇、教育水準の低下、貧困といった様々な問題の原因にもなり得るこの悪しき風習の撲滅を目指し …
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