広告マーケティングの専門メディア

           

有力企業80社宣伝部長の戦略

差別化のハードルが高まるなか「クリエイティブ力」が求められる

アサヒビール

アサヒビール マーケティング本部 宣伝部 部長 鈴木 歩 氏
1991年アサヒビールに入社。名古屋支社名古屋北支店(当時)に配属され営業を担当。1996年よりマーケティング部商品企画課(当時)、営業部で主に新商品の販促企画を担当。2001年にマーケティング部宣伝課(現宣伝部)に異動。メディアグループリーダー、制作グループリーダーを経て、2009年9月より現職。

テクノロジーを活用し人の気持ちに沿う広告を

現職に就いた6年前と比べると、お客さまの商品を見極める目がますます厳しくなり、差別化がより難しくなっていることを感じます。

お客さま自身で、インターネットやSNSの口コミを使い商品を吟味するようになったいま、単純に商品特徴をアピールするだけでは選んでもらえないですし、アルコール飲料は情緒的な価値も大事な商品なので、そこに訴えかけなければ商品を買いたいと思ってもらうのは難しい。数多くの商品がお店の棚に並ぶ中で、どう表現したらその商品にしかない価値を感じてもらえるか、求められる広告の表現レベルは年々高くなっています。そうした変化に対応できるよう、広告活動のパートナー(広告会社・制作会社、メディア)とのコミュニケーションを大切にしながら、「お客さまの徹底的理解」を一番のベースに、お客さま本位の広告活動を行っていくことが重要と考えています。

広告表現については、細部までこだわって制作することはもちろんですが、制作物に対するファーストインプレッションを大事にしています。お客さまに一つの広告を見てもらえるチャンスは数回ですので、まず自分がわくわくするか、直観でいいと思った感覚を大事にしようと部員にも伝えています。

加えて、今後はますますTPOに合わせた表現も …

あと36%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

有力企業80社宣伝部長の戦略 の記事一覧

広報との連携で広告効果を向上させる
メディアと協働して新しい広告・コンテンツのビジネスモデルをつくりたい
CVSは第3フェーズに 行動とブランディングが共鳴しあう活動を目指す
「広告屋はいらない」 ビジネスの理解が求められる
持続的成長のため広告方針を転換 「安心と愉しさ」を伝える
進むデジタルシフトが課題 ブランド刷新を図っていく
2020年に向けて拡大する市場 インバウンド領域にも力を
ブランドイメージはCMで メディアごとに役割を分担
レシピ投稿すべてに返信 データの蓄積がアイデア発想の起点に
差別化のハードルが高まるなか「クリエイティブ力」が求められる(この記事です)
約3割が組織改編 背後にある企業の狙いとは?
宣伝部長注目の「手法」や「デジタルツール」は?

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する