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手書きの戦略論。

コミュニケーション戦略を読み解く12のキーワード

磯部光毅

(最終回)

いよいよ今回で、「手書きの戦略論。」も最終回。連載の初回に、「1980年代までの戦略とはSTP(セグメンテーション、ターゲット、ポジショニング)だった」と書きました。7つの戦略論が併存する、いま、そしてこれからの戦略とは何か?連載の締めくくりとして、12のキーワードでまとめてみたいと思います。

(1)戦略とはブランドビジョンを描くことである。

新商品投入やリニューアルの際、商品を既存のポジショニングマップ上のスキマに上手にプロットしたのに“そこそこ”しか売れない。これは、プランナーなら誰しも一度は経験することでしょう。重要なのは、ブランドの未来像を描くこと。お客さまにとって魅力的な新しい選択軸を創造できるかどうかがポイントです。

ブランドビジョンは調査結果から帰納的には導き出されません。想像力とアイデアと判断力が求められる戦略プランニングの真骨頂なのです。

(2)戦略とは目標設定である。

なぜその施策を行うのか?目標設定はいつの時代も重要ですが、現在ますますその重要性が高まっています。なぜなら、取りうる手段が多様化し、施策を複層的に組み合わせることが当たり前になった結果、目標を見失ってしまうという問題がよく起こるようになってきたから。手法が多岐にわたるからこそ、目標設定をすることで、関係者をしっかりと束ねることが重要です。

プロジェクト全体としての目標は何か、それぞれの施策のゴールは何かを階層化して指し示し、全員が共有することは戦略の基本であり続けます。

(3)戦略とは「最適化」と「最大化」の組み合わせである。

近年、目標設定を考えるうえで大きな分かれ目となるのが …

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