常識破りのデザイン
スマートなフォルムと背中のLEDが特徴


背面のLEDは、冬に街中がキラキラ輝いているのを見た赤穴氏が考案した。
常識破りの発想で勝負
これまでのマッサージチェアの常識を覆すコンパクトなサイズ感と、見た目からは想像できない本格的な揉み心地。インテリアとしても置きやすい5色展開で幅広い世代からの支持を集めている「ドクターエア」を製造・販売しているのは、大阪市北区に本社を置くドリームファクトリーだ。
2002年に設立された同社はもともと、他社ブランドのマッサージチェアを製造するOEMメーカーだった。しかし同業者間の競争が激化し、大きな利益を生み出せない中、「自分たちのブランドをつくったほうが良いのでは」という声が社内からあがり、2013年12月にドクターエアの立ち上げに至った。
開発にあたっては、同社が独自で行った消費者調査に大きなヒントを得た。「OEMメーカーだった頃、商品が売れないのは価格が高いせいだと思い込んでいました。しかし、街頭調査を行ったところ、設置するための十分な場所がなくて買えないという人が一定数いることがわかったのです」と話すのは、同社ブランドマネージャー 赤穴麻里江氏。そこで、揉み心地は維持しながら、不要な部分をすべて削ぎ落とし、ドクターエア独特のフォルムが完成した。背もたれ部分にはL E D電球を配した。「きれいだから、という単純な理由で付けたものですが、店頭でモミ玉が光っているとお客さまが『これは何?』と寄ってきてくださる。始まりはどうあれ、正しい選択だったと思います」。
「自分たちが商品を理解して初めて、広告が意味をなす」という考えのもと、ブランドの立ち上げ当初は、広告を打たずに店頭販売などに尽力。その過程で、商品の魅力的な見せ方やどのターゲットにどんなセールストークが響くかといったノウハウを蓄積した。今年1月に関西エリアで展開した大規模なマス広告は、それを生かした取り組みだ。
関西エリアで放映したテレビCMは …