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社会運動にもクリエイティビティを

小暮真久

先進国と開発途上国の「食の不均衡の解消」に取り組むTABLE FOR TWO Internationalを立ち上げ、グローバルで活動する小暮真久さん。深刻な社会課題だからこそ、クリエイティブかつ革新的な発想を取り込みたいと話す。

TABLE FOR TWO International 代表 小暮真久(こぐれ・まさひさ)
1972年生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、オーストラリアのスインバン工学大で人工心臓の研究を行う。1999年、同大学修士号修得後、マッキンゼー・アンド・カンパニー東京支社へ入社。ヘルスケア、メディア、小売流通、製造業などのプロジェクトに従事。同社米ニュージャージー支社勤務を経て、2005年、松竹に入社。経済学者ジェフリー・サックスとの出会いに強い感銘を受け、その後、TABLE FOR TWOプロジェクトに参画。2007年NPO法人TABLE FOR TWO Internationalを創設。

人と人をつなぐ力が和食にはある

食をテーマにした「2015年ミラノ国際博覧会」(ミラノ万博)が5月1日、イタリア北部の都市ミラノで開幕する。テーマは「地球に食料を、生命にエネルギーを」。140を超える国と国際機関が参加し、6カ月の会期中に2000万人の来場を見込んでいる。ユネスコの無形文化遺産登録で注目を集める和食をはじめ、日本の産業や文化を広くアピールする機会として期待されている。

食の不均衡の解消を目指して活動するNPO法人TABLE FOR TWO(テーブル・フォー・ツー)Internationalの代表で、社会起業家として活動する小暮真久さんは、日本館の基本計画策定委員会委員の1人。3年ほど前から万博のプロジェクトに関わってきた。昨年8月からは拠点をミラノに移し、日本館とは別にTABLE FOR TWOが共同開催するプロジェクト「ピースキッチン」の準備を進めている。イタリアをはじめ世界に日本食の素晴らしさを発信するとともに、その背景にある日本人の食事に対する価値観や精神性を世界の人々に体感してもらおうというものだ。

「皆で食卓を囲んだり、一緒につくって食べたりする日本人の食生活の中には、季節性や環境への配慮などいま時代が求めている要素が詰まっています。『ピースキッチン』の狙いは、その名の通り『台所から世界平和を』。食卓の単位で互いが仲良くなったり尊敬し合うことで、その輪が広がってやがては世界平和につなげていきたいというビジョンのもとに行う体験型のプログラムです」。

具体的には、ミラノの市街地に会場を設けて …

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