グローバルで活躍するマーケターに求められる要素とはどのようなものなのか。エクスペディア初の女性CEOであるキャスリーン・タン氏は、常に新しいことに挑戦する気持ちや、社会の変化に対する好奇心を持ち続けることと話す。様々な業界を経験して見えてきた同氏のキャリアの考え方とは?

エクスペディアアジア地域 CEO キャスリーン・タン 氏
広告会社、ハイエンドブランドでのマーケティング職を経験後、1997年~2003年、ワーナーミュージック・シンガポール常務取締役、エアアジアリージョナル ヘッド・オブ・コマーシャルを経て、2013年より現職。
世界最大のオンライン旅行会社であるエクスペディア。2013年より、そのエクスペディアでアジア地域のCEOを務めるのがキャスリーン・タン氏だ。
現在は約1割という経営マネジメント層における女性の比率を3割にまで高める全社的なミッションも負う、同社初の女性CEOである。キャスリーン・タン氏は広告会社を経て、ハイエンドブランド、音楽業界でのマーケターとしての経験、エアアジアグループでのヘッド・オブ・コマーシャルの職を経て、2013年に現職に就いた。自ら「ブランドのアンバサダー」を自認し、SNSを使った個人としての発信も多いキャスリーン・タン氏に、多様な業界を経験して見えてきた、マーケターの仕事の本質を聞く。
――ツイッターや、フェイスブックなど多様なソーシャルメディアを使って、個人として積極的に発信をされていますよね。
私がこれまでマーケターとして重視してきたことは、会社のブランディングだけでなく …
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