さまざまな外的要因で揺れ動く消費者の心。2015年ははたして、どんな1年になるのだろうか。マーケターやプランナー、メディア編集者など、市場動向や社会トレンドに広くアンテナを張る人々が、自身の趣味・嗜好、興味・関心に基づき、2015年の消費意欲の波を予測する。
※グラフの横軸は月、縦軸は消費意欲レベル

12月に『スター・ウォーズ エピソード7』が公開。
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ライフネット生命保険 常務取締役 中田 華寿子氏(なかだ・かずこ)1987年、電通ヤング・アンド・ルビカムに入社。その後、スターバックスコーヒー ジャパンにマーケティング部・PRマネジャーとして参加、広報室長・執行役員として、同ブランドの日本市場での立ち上げ・拡大・浸透に携わる。GABA マーケティング部門長・常務執行役員を経て、2008年にマーケティング部長としてライフネット生命保険に入社、2011年4月より現職。 |
消費増税から1年を迎える2015年は、より便利に、よりムダのない生活の実現に向けて、生活プラットフォームを見直したいと思う生活者にとっては、大きな転換点となる1年になるのではないでしょうか。生活関連では、4月の話題は何といってもウェアラブル端末Apple Watchの発売です。日常生活に断片的に散らばっているデジタル情報を一元化でき便利なだけでなく、ワンクリックで購入可能なアプリが魅力的である分だけ、プラスの消費につながりそうです。そして、翌月には携帯端末のSIMロック解除が義務化されます。通信費値下げ競争を横目に携帯端末とキャリア乗り換えをスマートに進めたいものです。
一方で、8月にはデング熱の国内感染から1年の報道に触れることになり、夏の繁華街への外出意欲の盛り上がりには若干欠けることになるかもしれません。10月になるとマイナンバー制度の番号通知、厚生年金保険料(2014年は17.474%)が2017年まで毎年0.354%増額、Amazonの電子書籍やiTunesの音楽データ購入に消費税導入と、利便性が上がる一方で、不可抗力なコスト増に直面することにもなりそうです。
レジャー関連では、6月のFIFA女子W杯、9月の5連休、年末の『スター・ウォーズ エピソード7』など楽しみなイベントも目白押しです。ただ、一部大手企業では春のベースアップが期待されるものの、多くの日本人にとって生活水準を維持しながらこうした消費欲求を満たすためには、従来の保険や住宅ローン、通信費などの固定費を見直し、可処分所得の配分を変えてみることが有効ではないでしょうか。
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KADOKAWA 『東京ウォーカー』編集長 秋吉健太 氏(あきよし・けんた)九州・熊本の出版社勤務、東京でのフリーライターを経て1997年に旧角川書店入社。『九州ウォーカー』創刊スタッフ、『東京大人のウォーカー』副編集長、『福岡ウォーカー』編集長を経て2012年8月より現職。 |
東京ウォーカーのテッパン企画「住みたい街ランキング」で毎年不動の1位を誇る吉祥寺。しかし2015年は、その牙城がいよいよ崩れるのでは?と思っています。
最注目は4~5月にかけて二子玉川ライズ第2期事業が完成する二子玉川エリア。商業施設やホテルなどが相次いで誕生しますが …