2014年3~4月を振り返ると、増税前の駆け込み需要も、増税後の買い控えも、ほとんどありませんでした。1989年に3%、1997年に5%と過去に消費税率が引き上げられたときも同様で、当社だけではなく、菓子業界全体がそういう状況だったと思います。
今回の消費増税に際して感じたことは、「増税に左右されない商品・ブランドづくりの大切さ」。端的に言えば、少し高くても買いたくなるような商品をつくることが重要ということです。市場の成熟に伴って消費者のものを見る目は養われ、「高かろう良かろう」「安かろう悪かろう」という画一的な見方はしなくなっている。いらないものは安くても買わないし、価値があると思えば高くても買います。そうした消費者の変化と、うまく一致した戦略が「プレミアム商品」の展開でした …
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