『宣伝会議』3月号誌上で、一次審査通過者が発表となりました。全応募作品の中から一次審査を通過したのは、わずか1.25%。審査を担当し、膨大な数のコピーに触れた85人の審査員の皆さんの目には、今回の作品の数々はどのように映ったのか。広告界の最前線で活躍するクリエイターでもある審査員の方々に、本音で語っていただきました。
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松下武史広告本舗 松下武史 30年くらい前、この賞で入選したボクは、金賞だった男と友だちになった。15年くらい前、彼と再会したのは、TCC新人賞の授賞式だった。いま、彼とボクは、この審査員リストの中でいっしょにいます。そう思うと、宣伝会議賞はコピーライターの登竜門。ありがちな言葉だけど、きっと。
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マッキャンエリクソン 溝口俊哉 ホームページなどで得た情報をそのままコピーにしているようなものが、いくつもあったと感じる。結果的に切り口がかぶっている。ビジュアルが浮かぶようなコピーがもっと出てくるといいと願う。
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博報堂 安谷滋元 毎年膨大な量のコピーが応募されるということは、毎年膨大な切り口が掘られているということで、新しいコピーは出てきにくいのではと思うのですが、これがそうでもない。時代が進むと、人の価値観、世の中の価値観が変わり、掘られていない新たな地平が広がっていくことをダイナミックに実感させられます。そのスピードも加速している。
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博報堂 九州支社 松田正志 これだけモノがあふれているのです。それだけコピーもあふれているということです。どんなに自分で新しい切り口を発見したと思っていても …
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