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時代に合った“日本ブランド”発信

勝負は訪日前に決まる?中華地域のメディア最新事情

アイディーテンジャパン 澤田且成

訪日外国人の属性は年々変化しており、従来のように、訪日した外国人へのアプローチだけでは難しい状況になっている。“訪日前”というタッチポイントにフォーカスし、日本ブランドを活用したコンテンツによって、日本のファンを増やそうという動きも出てきている。

あらゆる要素によって構成されるブランドだが、日本が持つ「ブランド」を使うことで、より優位なスタート時点から世界へ売り込むことができるという。

事前周知のカギは、コンテンツによるアプローチ

東京オリンピック・パラリンピックの開催決定後、“訪日観光(インバウンド)”という言葉を耳にする機会が増えました。訪日外国人に向けたアプローチ方法も整理されつつありますが、海外の現場はそれらを上回るスピードで変化しています。2014年に280万人が訪日した台湾市場では、7割強の人が複数回来日する、リピーターになっており、他アジア国でも同様の傾向が見られます。

日本旅行の根強い人気の背景には、「円安」「LCC増便」「ビザ緩和」が重なってアジア市場全体が、「旅行先としての日本」から「リピーターが楽しめる日本」に変化していることがあります。また、「新免税制度導入」が後押しになり、「ショッピングが楽しめる日本」としてのショッピングツーリズムも浸透し始めています。つまり、企業としては、「旅先としての日本をプロモーションする」フェーズから、「何度も足を運ぶリピーターや個人旅行者をターゲットにした個別コンテンツをプロモーションする」フェーズに変化しつつあると言えます。

リピーターや個人旅行者の行動を考える上で、彼らはすでに「どこに行こうか?」の答えとして「日本」を選択しているため、事前周知では「何をしようか?」といったコンテンツを探すタッチポイントにフォーカスすることが重要です。この代表的なタッチポイントを主要訪日地域別に挙げると、次のようになります。

台湾

台湾はアジア圏域で …

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