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電通デザイントーク 中継シリーズ

ロゴから空間まで グラフィックデザイナーの思考法

色部義昭×八木義博

デザインは人の無意識に働きかけ、その心持ちや気分を変えていくことができる――そんなグラフィックデザインの力が活かせる領域はまだ広範に広がっている。積極的にデザインのフロンティアを開拓する日本デザインセンターの色部義昭氏と、その仕事に注目してきた電通の八木義博氏が未来のデザインについて語り合った。

ディテールの積み重ねから全体を形づくっていく

色部▶ グラフィックデザインの領域は多岐に渡ります。「美しくしたい」「集客したい」「ブランディングしたい」「空間の中を分かりやすく誘導したい」といった様々な要求にデザインを通じて回答しながら、人の心に働きかけていくのが僕たちの仕事です。アートとデザインはよく比較されますが、僕はデザインは“回答”だと思っています。知ってもらうためのデザイン、好きになってもらうためのデザイン…こうした一つひとつの「~ための」に、常に向き合い、応えていきます。

八木▶ 色部さんは、僕が注目し続けてきた才能の一人です。同じデザイナーとして、色部さんのデザインに対する姿勢やプロセスにとても興味を持っています。いくつか、お仕事を紹介してもらえますか。

色部▶ 千葉県佐倉市の川村記念美術館のロゴマークを制作した際には、館内サインを同時にデザインすることを提案しました。特徴的なサインを空間のほうぼうに埋め込み、点在させることで空間全体のアベレージを上げることができます。ロゴは美術館の外にいる人へのコミュニケーションですが、サインは来館者へのコミュニケーションだと考えています。

八木▶ 色部さんの仕事はすごく細やかで解像度が高い。そういう部分が積み重なって、だんだん大きなシルエットになっていく印象を受けます。色部さんにとって、ディテールはどのくらいのウエイトを占めますか?

色部▶ ディテールばかり見過ぎると全体性がなくなるのが難しいところですが、僕はディテールから全体を作っていくこともあります。特に美術館のような場所は、細かいディテールを積みあげて全体を作る方が効果的です。

八木▶ 広告会社のアートディレクターは全体のディレクションから入ります。広告ではディテールは後回しになりがちなので …

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