『THE世界遺産』や『美の巨人たち』などの1社提供番組を手がけるビデオプロモーションの藤田大輔社長は、「テレビは今も最も重要なメディア」としながらも、「メディアニュートラルの発想で、優れたコンテンツを多様な手段で発信したい」と話し、デジタルメディアとの複合提案に意欲を見せる。藤田社長に現在の取り組みと今後の方針を聞いた。
ビデオプロモーション 藤田大輔 社長 ふじた・だいすけ)
1968年、東京都生まれ。米オクラホマシティー大学卒業後、1994年ビデオプロモーション入社。媒体部などを経て、1999年取締役媒体副本部長。常務、専務を経て、2009年代表取締役社長に就任。
─広告業界を取り巻く環境は、近年どう変わりましたか。
効果・効率を求める広告主の声がますます高まっています。我々広告会社は単にメディアやクリエイティブだけでなく、成果に結び付く総合的な提案をしていくことが求められています。
一方で、メディアの選択肢は十数年前と比べても格段に広がっています。今はテレビだけでも地上波をはじめBS、CS、CATVがあり、それらに加えてインターネットがあります。ネットは今やテレビと同様の環境で見ることができます。幅広いメディアや手法の中からベストマッチングを提案することが求められています。
我々にとって、越えるべきハードルが高くなっているのは間違いないですが、より提案の可能性が広がったと考えるべきでしょう。ある意味では …
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