改正放送法で業務拡大
NHKのネット業務の範囲が、2015年度から大幅に拡大される見通しとなった。2014年11月25日に総務省に認可申請、公表されたインターネット事業計画案では、年間5件程度のスポーツイベントの競技中継番組を試験的にネット同時送信することなどが盛り込まれた。2016年のリオデジャネイロオリンピックなどで競技中継の同時再送信が見込まれる。一方、民放からはNHKのネット業務の拡大に懸念の声が上がったことから、計画の一部修正など、一定の配慮も行われている。
NHKのネット業務はこれまで、配信は放送済みの番組(既放送番組)に限定するなど、業務範囲が放送法で定められていた。これを超える業務については「特認業務」として、その都度、総務大臣に認可申請を行う必要があった。
2014年6月に成立した放送法改正で、NHKがネット業務で提供できる内容が拡大。拡大にあたり、NHKは自らネット業務の目的や形態などをまとめた実施基準を定め、総務大臣の認可を得ることが義務付けられた。
放送法改正により、番組のネット配信が …
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