『イカゲーム2』に『ブリジャートン家3』 Netflix人気ドラマとコラボする米企業
『イカゲーム』『ブリジャートン家』などのヒット作品で知られる配信サービス・Netflixは、視聴者数拡大だけでなく番組体験ができる施設をオープンするなど視聴者と深く結びついている。そんな絶大な人気にあやかろうと広告やコラボ商品開発など提携する米企業が増えている。
米国広告マーケティング事情
新たな手法やテクノロジーなど、米国企業が取り入れ始めている最新のマーケティング実例を現地よりレポートする。
ベルキン社「WeMo」
「WeMo」初のコンシューマー向け80秒CM。妻が帰宅すると「結婚一周年おめでとう」と夫の声が。夫は自宅にいないが、レコードから曲が流れ、鍋の料理は温まり、部屋中のライトが灯されていく。妻が裏庭に出るとモニター大画面に夫の姿が。これらはすべて、スマホを使って遠隔操作で行われている。
インターネットを使って、屋外から自宅の暖房設定や家電製品をコントロールできる「スマート・ホーム製品」。市街や自宅内のWi-Fiネットワークの充実に伴い、こうした製品群が今年の年末商戦で伸びるだろうと、メディアポスト誌やニューヨーク・タイムズ紙などが報じている。
Consumer Electronic Association(CEA)とPark Associatesが2014年10月に発表したサーベイによると、回答者の20%が来年中に少なくとも一つ以上のスマート・ホーム製品を購入したいと述べている。また、すでにスマート・ホーム製品を所有している消費者の半数近く(48%)が35歳以下であることも明らかになった。若い世代は自宅の家電製品をインターネットで操作するのに抵抗がないことや、20~35歳の「ミレニアル世代」(米国で1982年~2000年に生まれた若者の総称。「ミレニアルズ」とも呼ばれる。現在、米国内に約8000万人いるとされ …