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REPORT

世界から英知が集結したマーケティングイベント

ワールド・マーケティング・サミット・ジャパン2014

都内で2日間にわたって開催された「ワールド・マーケティング・サミット・ジャパン2014」には、フィリップ・コトラー教授をはじめ、世界で活躍する30名のトップマーケターたちが集結。現代のマーケティングのあり方について活発な議論が交わされた。

左から、フィリップ・コトラー教授、サントリーホールディングス 新浪剛史社長(当時は顧問)、ネスレ日本 高岡浩三社長、ドン・シュルツ教授、アル・ライズ氏、デービッド・アーカー教授、ドミニク・テュルパン氏。

マーケティング3.0から4.0へ─フィリップ・コトラー教授

ワールド・マーケティング・サミットは、現代マーケティングの父と呼ばれるフィリップ・コトラー教授が2010年に設立した。全世界で新しいマーケティングパラダイムを共有すると共に、「Better world through marketing」という言葉の通り、マーケティングを企業の一部門の仕事から、よりよき社会を作る戦略的な力にしていくというビジョンを持っている。東京での開催は初めてで、日本マーケティング協会が主催となり、創設スポンサーであるネスレ日本、YKK AP、レクサス インターナショナル、ANAの4社らの協力のもと9月に実施された。冒頭挨拶では安倍首相もビデオメッセージで登場し、「マーケティングの世界の潮流にならい、政治でも顧客志向が必要」と日本での開催を歓迎した。

初日のパネルディスカッションは、コトラー教授、ブランド論のエキスパート デービッド・アーカー教授、ポジショニングの第一人者 アル・ライズ氏、IMCの世界的権威 ドン・シュルツ教授というそうそうたる顔ぶれに加え、ネスレ日本の高岡浩三社長、サントリーホールディングス新浪剛史社長(当時は顧問)の2人のCEO、モデレーターにIMD学長のドミニク・テュルパン氏が参加した。各自の講演に続いて、全員でのパネルディスカッションが行われた。

コトラー教授の講演テーマは「マーケティング3.0から4.0へ」。プロダクトアウト志向の「マーケティング1.0」の時代、顧客志向の「マーケティング2.0」の時代を経て、「マーケティング3.0」は「どのような社会を作りたいか」「企業の力で世界をどうよくできるか」を考えることで、企業と生活者が共有する価値を作り出すことを意味する。「マーケティング4.0」はこのサミットが世界初の発表の場となった…

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