高精度レコメンデーションでユーザーと企業をマッチング

コンテンツマーケティングに取り組む企業が増えている一方で、制作したコンテンツをいかにユーザーに届けるかが課題になっている。米国でコンテンツマーケティングの領域を開拓してきたアウトブレインに、オウンドメディア上の記事や動画などのコンテンツをどのように効率的に届けられるか、そのノウハウを聞いた。

同社が持つ独自のアルゴリズムに基づき、ユーザーの興味・関心に応じた記事を表示する。

ビッグデータを活用しパーソナライズされたコンテンツをレコメンド

企業のこれまでの情報発信のあり方は変化が求められていると、アウトブレインジャパンの嶋瀬宏社長は話す。「日本のような成熟市場では商品を出せば売れるわけではありません。企業は、ユーザーにとってなぜそれが必要かという気づきを与える、いわゆるストーリーテリングを行う必要があります。ユーザーの心を動かすコンテンツをいかに作り、それを伝えていくかが重要です。また、情報量が増加するに伴い、ユーザー側も、自ら情報を取捨選択するなど、情報摂取のあり方も変化してきています。企業から発信する情報は、これまで以上にユーザーに届きづらくなっているのです」。

こうした状況から、日本ではコンテンツマーケティングに取り組む企業が増えている。「コンテンツマーケティングには、コンテンツを“制作する”と“届ける”という側面があります。良質なコンテンツを作ってもユーザーに見つけてもらわなければ意味がありません。アウトブレインは、企業のコンテンツをより多くの方に届けることを支援するサービスです」と嶋瀬氏は語る。

アウトブレインが提供するのは、同社のサービスを導入したオンラインメディアサイトを訪れたユーザーがどういう記事を読みたいか興味、関心など50以上の独自のアルゴリズムに基づき、有益なコンテンツを届ける仕組みだ。同社ではこれを、情報を探しているユーザーが有益な情報を見つけることができる「コンテンツディスカバリープラットフォーム」と呼んでいる。アウトブレインは良質な媒体社のネットワークを強みとし、厳格なコンテンツガイドラインを制定して、ユーザーに有益な情報かどうかの審査も行っている。

最大の特徴と言えるのが、レコメンデーションの精度だ。「レコメンデーションの精度は、ロジックをどれだけ検証できるか、つまりどれだけ多くのデータを持っているかにかかっています。当社には全世界で10万以上の提携サイトがあり、そのビッグデータを日々分析しています。日本市場においても、過去のデータから、こういう閲覧履歴がある人にはこういうレコメンドをするとCTRを最大化できるということが分かるのが我々の強みです」

アウトブレイン社は米国で8年前に創業し、コンテンツマーケティングという市場を牽引してきた。現在ではグローバルで5億6100万人以上※のユニークユーザーにリーチできる世界最大のコンテンツディスカバリープラットフォームだ。2014年4月からサービスを開始した日本においても、大手新聞系・雑誌系のメディアで採用され、現在では月間8億ページビュー、3000万人※以上にリーチができ、その数は毎月増加している。

同サービスを採用するクライアントに最も喜ばれているのが、新規訪問ユーザーの増加と、ユーザーとの高いエンゲージメントを築くことができる点だ。「回遊ページ数や平均滞在時間、直帰率などが優れており、ユーザーとのエンゲージメントに確かな手ごたえを感じていただいています。これまで手掛けた海外の成功事例などに興味のある企業は、ぜひアウトブレインにご相談いただければと思います」。

※出典：Comscore Media Metrix 2014 年9月