ネイティブアド先進国の米国において「ネイティブアドと言えば、ハフィントンポスト」という定評が立つほど、豊富な実績を持つハフィントンポスト。媒体社としての視点から、ネイティブアドの実例や期待について語ってもらった。

今後、環境や医療、住まい、保険、教育など、「クオリティオブライフ」の記事を充実させていく方針だ。
ブランド訴求として有効なネイティブアド
「米国では、PCへのアクセスが伸び悩み、オウンドメディアをはじめとした企業サイトへの訪問率も低下しているという状況がありました。現在のユーザーはスマートフォンを使い、ツイッターやフェイスブックを通じて記事を読むケースが多く、そうした中で普及が進んだのがネイティブアドでした」。今年9月より「ザ・ハフィントンポスト 日本版」の編集長を務めるザ・ハフィントン・ポスト・ジャパンの高橋浩祐氏は語る。
同氏が、「メディアがイニシアティブを取って、企業が発信したい情報を記事として制作し、ユーザーに提供する」と説明するネイティブアドで最も重視されるのは、記事として面白いかどうかということだ。同社 トレンドアナリストの永山篤氏は、「これまでの記事広告が面白くないということではないですが、ネイティブアドは、ユーザーが読んで面白いか、ためになるかという点がより重視されます。ネイティブアドを制作する媒体の編集部員が、企業のニーズを把握し、その上で、記事をストーリーとして面白いものにしていく必要がある。面白い記事であれば、ネット上でバズを起こすこともできます」と話す。
実際には、どのような企業がネイティブアドを活用しているのか。米国では、商品をマーケティングする上で…