作品制作にあたってのアドバイスをいただきました宣伝会議賞の課題は、実際にある商品・サービスをテーマとしています。ここでは、各協賛企業の担当者の方からのヒントとして、各課題の
(1)ターゲットや市場環境
(2)特徴やセールスポイント
(3)応募作品に期待すること、制作にあたっての注意点
を掲載します。
課題12 牛乳石鹸共進社
「カウブランド赤箱」の商品広告
キャッチフレーズ
牛乳石鹸共進社 マーケティング部 春名洋至さん
(1)ターゲットは問いません。固形石鹸市場は約250億円の規模ですが、年々わずかずつダウンしています。固形石鹸は洗顔、手洗い、身体洗浄に使用できますが、現在は洗顔料、ハンドソープ、ボディソープなどが使われるため、過去のようにどの家庭でも一つはあるという状況ではなくなってきています。
(2)牛乳石鹸の「赤箱」は86年の歴史を持つブランドであり、泡立ちと香りの良さ、肌へのやさしさという機能性の価値だけでなく、やすらぎや落ち着きという情緒的な価値も感じていただいています。当社は「ずっと変わらぬやさしさを」をキャッチフレーズに人と環境にやさしい製品作りを目指していますが、その当社の顔が「赤箱」です。
(3)「赤箱」はこの度、お客さまに提供する価値を「(身体を洗うことによって)キレイな素の自分に戻って、リラックス」と再定義しました。そこで、この価値がお客さまのこころに印象的に残るコピーを募集します。
課題13 霧島酒造
「料理とよく合う黒霧島」を表現するコピー
キャッチフレーズ テレビ ラジオ
霧島酒造 企画室 中島一喜さん
(1)霧島酒造は「品質をときめきに」をスローガンに、南九州産サツマイモと清冽な地下水「霧島裂罅水」を使用し、美味しい本格焼酎造りに努めてまいりました。1998年に誕生した黒霧島は、芋の深みを持ちつつクセのない味わいで、従来の芋焼酎ファンにとどまらず、女性や焼酎を初めて飲む方にも幅広く受け入れられています。
(2)黒麹の醸すトロッとした甘み、キリッとした後切れが特徴の黒霧島。芋の香りは生かしつつも自己主張をし過ぎず、様々なジャンルの料理とマッチします。どのような料理にもそっと寄り添い、食事をより豊かにしてくれる焼酎です。
(3)霧島酒造はこれからも「焼酎文化は食文化とともにあり」という考えのもと、料理の味わいをさらに引き立てる「黒霧島」を造り続けてまいります。皆さまにはそのような黒霧島の魅力をお伝えできる「おいしいコピー」をお願いいたします。
課題14 クラシエフーズ
甘栗むいちゃいました
キャッチフレーズ
クラシエフーズ マーケティング室 部長代行 中島船行さん
(1)ターゲットは30~50代男女。むき栗市場は約40億円の規模ですが、近年は停滞傾向にあります。だからこそ、トップシェアである「甘栗むいちゃいました」が市場全体の活性化に取り組む必要があり、「甘栗の自然な甘さ・おいしさ」を伝えていきたいと考えています。
(2)「甘栗むいちゃいました」は、16年前の発売以来、常に最もおいしい中国河北省産の有機栽培完熟栗から、サイズ・形状を選別、粒ぞろいの栗だけを使用しています。製造にもこだわりがあり、石焼き焙煎製法でじっくりと焼きあげた甘栗を、一粒一粒ていねいに殻を剥き、仕上げは安全・安心な有機JAS認定を受けた日本の工場でレトルト加工し焼き立ての香りを閉じ込めています。
(3)こうした「徹底した最高のおいしさへのこだわり」が伝わる力強いキャッチコピーを募集します。昔食べていた方も、まだ食べたことがない方も、思わず手に取りたくなるような魅力的な作品を心よりお待ちしています。
課題15 クレディセゾン
クレジットカードに抵抗感のある若い世代に向けた、「セゾンカード」を持ってもらうことを促すための広告アイデア
キャッチフレーズ テレビ ラジオ
クレディセゾン 営業企画部 プロモーション戦略グループ 佐藤 健さん
(1)今回の課題はズバリ「セゾンカード」。できれば、もっと若い方にも持ってほしい!と思っています。クレジットカードは国民1人あたり3.5枚持っていると言われますが、20代に限定すると2枚以下という調査も。クレジットカードに抵抗感があったり、いざという時のために「とりあえず持っている」という方が多いようです。
(2)セゾンカードは80ものラインナップから、自分のスタイルにあったカードを選べます。信頼のアメリカン・エキスプレスなどステイタスのあるカードから、日常使いやショッピングでお得なものまで様々。カードで払える場面も数多く、サインレスなど…