課題発表から結果発表までの約半年間に、作品づくりへの奮闘ぶりをレポートする「チャレンジ企画」。宣伝会議賞を制するためのテクニックを聞いた。
1 宣伝会議賞への取り組みのコツ
2 独自の秘密技
3 必須アイテムについて
制約の存在が自分のこだわりを浮き出させる
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2冊使ったという『宣伝会議』の宣伝会議賞課題発表号。思いついたコピーがびっしり書き込まれている。
1 宣伝会議賞に応募するのは6回目ですが、今回はこれまでにない視点で挑むことができました。電通の門田陽さんのセミナーで聞いた「審査員は一般消費者ではなくプロのコピーライターだ」という言葉がすごく響いたんです。そういう視点でファイナリストのコピーを見直してみると、「外人」とか「鼻毛」と言った普段の仕事では使えないような言葉が入ったコピーが結構な数入っていて、もしかしたら、普段広告を作っている時とは違う感覚でジャッジを下しているのかなと感じました。審査員がどういう考え方をするのか、会う機会があれば話を聞いたり、著作物があればそれを読んだりして審査員(決裁者)をよく知ることも大切かもしれません。
2 自分らしさの出るコピーを書く。そのためには、自分固有のブレない軸を持つことが大切かなと思っています。それを確認する場が、仕事の関係で出席している日本化粧品工業連合会の化粧品広告審査会です。化粧品の広告表現が薬事法や機能的事実から逸脱していないか、消費者に対して嘘のない倫理観のあるものかどうかを審査する会で、制約がない宣伝会議賞とは対極の存在ですが、その制約が自分のこだわりを思い出させてくれています。
3 必須アイテムは『宣伝会議』の課題雑誌そのもので、今回実は2冊使いました。私は考えたことを…