インターネットの黎明期である1996年に創業したアイ・エム・ジェイ(IMJ)は、現在グループで約650人を抱えるまでに成長した。大規模なサイト制作から運営管理までをワンストップで支援できることが強みで、現在はビッグデータの運用やオムニチャネル領域も含めたデジタルマーケティング全般に業容が広がっている。櫻井徹社長に今後のビジョンを聞いた。
IMJグループ 代表取締役社長兼CEO 櫻井 徹(さくらい・とおる)
1999年ドコモエンジニアリング入社。エム・フィールド設立などを経て、2006年IMJモバイル取締役。2012年からIMJ社長兼CEO(現職)。T-MEDIAホールディングス社長兼CEO、カルチュア・コンビニエンス・クラブ上席執行役員も兼務する。
─企業のWeb活用をめぐる状況をどう見ているか。
多くの企業が、デジタルマーケティングの全体戦略を見直す時期にあると感じます。いくつものサイトやサービスの立ち上げを部分最適で進めてきた結果、様々なところで「ひずみ」が生じているからです。サービスごとに複数のIDが乱立していたり、リアルとネットが分断されていたりといったことは大企業ほど顕著でしょう。こうした状況を放置したままでは、ビジネスに直結した成果を出すことはできません。
IMJのクライアントは大手企業がメインですが、今後こうした課題が増えてくると考えています。リアルとオンラインのチャネル戦略を統合させる「オムニチャネル戦略」などの要望にも対応できる体制を整えています。
とはいえ ...
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