広告マーケティングの専門メディア

           

ワールド・レポート

W杯を広告で振り返る

エリック・ウィズバーグ

世界を見渡せば、日本国内では見られないアイデアで企画されたキャンペーンや、あっと驚く斬新な表現を用いた広告を多数見ることができる。クリエイティブチームを率いたクリエイターのコメントとともに、注目の海外広告・キャンペーン事例を概観する。

サッカー、ブラジル…W杯関連ワードを封印

Webムービー

ジョンソン・エンド・ジョンソン「Once Upon a Care」
今年1月にJWT Brazilが制作しYouTube再生回数が900万回を超えたムービー「The Greatest Gift」をもとに作られた。

W杯ブラジル大会の公式ヘルスケアスポンサーであるジョンソン・エンド・ジョンソンが米国で展開したW杯関連キャンペーン「Once Upon a Care」。特筆すべきは、サッカー選手やリオ、ブラジルといったワードを一切出していないことだ。

キャンペーンの軸となったWebムービーの目的は、老若男女あらゆる人々に、「ケア(思いやり)」の大切さを訴求すること。ムービーには、著名な絵本作家のPatricia Lakin氏が、ニューヨークの小学校で子どもたちにインタビューする様子が写し出される。そしてLakin氏は、「なぜ、あなたは『思いやり』が重要だと思う?」という質問に対する子どもたちの答えを絵本の形にまとめていく。絵本には ...

あと82%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する