情報摂取量が飛躍的に高まった現在の環境下で、感度が高く、情報を社会に循環させる担い手として「聞き耳層」の動向が注目されている。この連載では、実際の調査データを交えながら、聞き耳層を使ったブランド診断や共創型の商品開発、情報循環への取り組みを紹介していく。
図1
社会に情報を循環させる「聞き耳」の特徴
「聞き耳死神®」研究では、情報感度の高い順に「はや耳」「聞き耳」「むれ耳」「そら耳」「とお耳」の5つに生活者を分類、2番目に感度の高い聞き耳層が、社会に情報を循環させるキーマンだと規定している。今回は、彼らのコミュニケーションの特徴や写真調査から、「聞き耳層」とはどのような人たちか読み解いていく。
まず年代で見ると、情報感度が一番高い「はや耳」が特に若年層への偏りを見せるのに対し、「聞き耳」は各年代に分布している。聞き耳層は女性に多く、旺盛な情報摂取意欲と対人コミュニケーションの巧みさなどが特徴のセグメントとなっている。
具体的な項目で見ると ...
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