テクノロジーの進化に伴い、より精度の高いターゲティングが可能となった一方で、個人情報の取り扱いへの懸念も高まっている。インターネットの健全な発展を目指すインターネット広告推進協議会(JIAA)は、データの利活用に対する方向性を提示している。

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インターネット広告は、大規模分散システムや機械学習といったテクノロジーの発達により、近年爆発的な進化を遂げている。日本の一般的なDSPでさえ、月間1000億を超えるリアルタイムオークションを処理し、蓄積したプロフィールデータとキャンペーン進捗状況から最適な広告を0.1秒程度で推測して配信するようになった。
急激な進化は、個人に関する情報の考え方にも大きな影響を与えた。従来「個人情報ではなく、匿名個人の識別情報で広告を配信している」としていたが、テクノロジーの発達と大規模データから類推するプロファイルの精度向上により、データの取り扱いによっては個人のプライバシーに影響をおよぼしかねない状況となった。
JIAAでは、こうした背景から…
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