
8日間にわたる非日常の“祭り”が終わり、広告界にまた日常が戻ってくる。とはいえカンヌは終わっていない。この8日間で得られた様々な知見を元に、フェスティバルに参加していない人も巻き込みながら、ここからまた広告の未来についての議論が続けられていくのだ。
カンヌは広告クリエイターにとってはインスピレーションを得る場であり、表彰や他人の受賞への羨望を通じてモチベーションを引き出される場である。では、マーケターにとってはどうだろう? 博報堂 生活者データマーケティング推進局・局長/兼博報堂DYメディアパートナーズ データドリブンビジネスセンター・センター長の安藤元博氏は、今年カンヌライオンズを初めて訪れた。マーケティングや従来のメディアビジネスとクリエイティブをいかに融合させるべきか、という問題意識から、カンヌでその方向性が見えることを期待して参加したという。
「私はこの両者をつなぐのがデータだと考えており、その点から ...
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