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コンテンツマーケティング入門

複数のターゲットを攻略 ヤマサ醤油の「レシピ」コンテンツ

ヤマサ醤油

ヤマサ醤油では、主婦や単身者、F1以下の若年層などターゲット別のコンテンツ(メディア)を展開している。「レシピ」を主軸にしたコンテンツに、コンテスト企画などのイベントも組み合わせ、サイトを盛り上げている。

MOTTAINAIリメイクレシピ
食材や料理のリメイク後の写真やレシピを投稿・投票する。主婦層に向けて「リメイクおかず」、単身者に向けては「リメイクおつまみ」のレシピを展開。

    POINT

  • 主婦と単身者2つのターゲット
  • リメイクレシピ×MOTTAINAI
  • 外部の人気レシピサイトから投稿できる

「鮮度の一滴」からすべては始まった

ヤマサ醤油が2009年に発売した「鮮度の一滴」は、鮮度を保てる特別な容器でしょうゆの酸化を防ぐパッケージで話題になった。「MOTTAINAIリメイクレシピ」は、この商品のファン層を広げていくため、同社が2013年4月にオープンしたサイトだ。食材や料理のリメイク後の写真やレシピを投稿・投票するもので、人気料理研究家や料理ブロガーのリメイクレシピも閲覧でき、『孤独のグルメ』『花のズボラ飯』の久住昌之氏原作『醤油の魔術師』の新作漫画を無料で楽しむこともできる。

こうした取り組みを行う理由を「コモディティ的な商品から脱したかった」と、ヤマサ醤油 営業本部 マーケティング部 家庭用MD推進室長 藤村功氏は説明する。しょうゆなどの基礎調味料はブランドスイッチがされにくい商品で、「たまたま店頭にあったメーカーの商品を買う」ということが起きづらい。また、家に在庫がある期間が長く、テレビCMを打ってもすぐに店頭が動くという特性のものでもない。そこが難しさだが、「鮮度の一滴」は明快に他のしょうゆとは違った価値を持っていた。それを消費者にきちんと知らせ、スムーズにトライアルをしてもらうため、当時導入したのが、ペルソナマーケティングの手法(架空の顧客プロフィールを設定する手法)だった。以来、同社では他商品にもこの考え方を応用・拡大し、コンテンツマーケティングでも複数のターゲットを想定して、それぞれに合わせたサイトを展開している。

「MOTTAINAIリメイクレシピ」が想定するターゲットは ...

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