ソーシャルメディアの影響力はすでに減少しつつある?アメリカの有力クライアントが現在行うデジタルマーケティング戦略の最前線をレポートする。
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テレビCMはiPhoneで撮影されたシナリオなしの即興コメディ。
あらゆる打ち手に乗り出すウォルマートのデジタルチーム
Social@ogilvyが今年3月に発表したリサーチ結果によると「フェイスブックのオーガニックリーチは2013年10月のピーク時から2014年2月までに49%ダウン」しているという。同様に、ツイッターやユーチューブなどのソーシャルメディアの影響力の減少が囁かれるなか、アメリカのクライアントが各社独自のデジタル戦略に乗り出している。
世界最大のストアチェーン ウォルマートのデジタルコミュニケーション・シニアディレクター、チャド・ミッチェルは「社員・顧客・関係各位は我が社にオンラインでの積極的な発言を期待している」とsocialmediatoday.comに述べている。同社デジタルチームは今年の目標として、ソーシャル戦略、モバイルの採用、ストーリーテリング、オーディエンス&インフルエンサー確認作業、その他の施策を研究し採用することを掲げている。
さらに同氏はコミュニケーションの柱として(1)業界最安値の約束(2)企業イメージ保守・向上の2点をツイッターで展開する方針。プレス、サステナビリティ、企業ポリシーなど6つのツイッターアカウントに来る毎日6万件のメンションをチームメンバーが管理し「最も意義のあるやり方で顧客とエンゲージする方法を模索していく」と同氏は説明する。また同氏はメディアのなかでスポンサードコンテンツを利用したペイドメディアを最優先し、ウォルマートに関するより良いストーリーを顧客に伝達し、エンゲージメントを深めるためのコンテンツマーケティングに尽力すると述べた。