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広告を「読む」。

広告を「読む」と、「女性」が見えてくる。

山本高史

広告を「読む」と「時代/ 社会/人間」が見えてくる。広告は消耗しない。積み重なる。

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資生堂「アクテアハート山本容子(クリエイティブ篇)」1997

信じられない話だが、その昔、ぼくが新卒で入社した1985年、60数人いた同期の女子社員はすべて短大卒であった。そしてその大半が管理部門や秘書課、各部署の総務課に配属された。もちろん1985年度に限ったことではなく、その会社が初の4大卒の女子新入社員を迎えるのは、翌1986年のことである。「4大卒ってどこの大学を卒業したってことですか?」という質問を最近Yahoo!知恵袋で見た。どことどことどことどこで、4大大学だということだ。

信じられない話だが、その昔、夜遅くのコンビニには女性店員の姿はなかった。女性が午後10時以降も働けるようになったのは、1999年の労働基準法改正以降のことだ。女性コピーライターが会社で残業して徹夜でコピーを書き上げたりプレゼンの準備をすることなど、明確に違法ということになる。

信じられない話だが、その昔、「結婚適齢期」と呼ばれるものがあった。女性たちは25歳を目途に結婚して寿退社し、家庭へ「永久就職」するものだとされていた。個人の結婚すべき年齢を、社会が何となく決めているのだ。どこの国のいつの時代の話だと思うが、20世紀末の日本の話である。2010年時点で女性25~29歳の未婚率※は60%を越えている。

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「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」(丸大食品、1970年代)

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