
筆者も夢中になったネットフリックスの「ハウス・オブ・カーズ」。
「今度のドラマは絶対にヒットします」とテレビ局の人が公言したら、気味が悪いだろう。しかし、米国ではそれが起きてしまった。
「ハウス・オブ・カーズ(House of Cards)」(邦題「ハウス・オブ・カード 野望の階段」)という政治サスペンスドラマで、実は制作はテレビ局ではない。ネットフリックス(NetFlix)というオンラインビデオ大手で、創業17年のベンチャー企業だ。ネットフリックスは、公言こそしなかったが、同ドラマが大ヒットすることを計算済みで、巨額の費用を制作者らに渡した。
同社は、昨年2月と今年2月、シーズン「1」と「2」を13話ずつ、一気にオンラインで公開した。ネットフリックスは、月額7.99ドルで、映画とテレビ番組がいくらでも見られるサービスで、会員は世界に4040万人。シーズン2が公開され、同ドラマは、英語圏で最も視聴されているオンラインドラマとなった。
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