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近畿大学が「志願者数・日本一」を達成した理由

近畿大学

自校に優秀な学生を招き入れるため、卒業生からの支援を増やすため...。大学はいかに情報を発信し、ブランド価値を高めていくべきか。

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ネット出願をアピールしたポスター。紙資源の削減で“エコロジー”、出願料の割引で“エコノミー”とし、「エコ出願」として打ち出した。制作を手がけたのは、電通のコピーライター佐藤朝子さん、野上亮さんと、アートディレクター佐山太一さん。

「近大マグロ」「ネット出願」が貢献

近畿大学は2014年度の大学一般入試で、志願者数が過去最多の10万5890人に達し、日本一になった。首都圏以外の大学がトップとなるのは初めて。それまでの首位は、13年度まで4年連続で明治大学、それ以前は11年連続で早稲田大学だった。

このニュースは各メディアがこぞって紹介、大学ブランド向上につながる大きな一歩となった。前年比では7462人増。出願数増加には、近大が世界で初めて完全養殖に成功したクロマグロ「近大マグロ」のメディア露出や、出願をすべてインターネット化したことなどが寄与した。

2013年12月、「近大マグロ」をはじめとする養殖魚専門料理店の2号店を、大阪・梅田に続き、東京・銀座にも出店。テレビや新聞で大きく取り上げられた。さらに経営学部生が消費者分析を行い、農学部生がメニューを考案、用いる食器は文芸学部生の作品と、学部横断で「実学」の場として活用する予定だ。

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