社員自らフィッティングも リアルな女性の声を反映し、時代のニーズに応える商品を提供
1994年に創業したランジェリーブランド「PEACH JOHN」は、「元気、ハッピー、セクシィ」をコンセプトに掲げ、自分らしさを楽しむ女性に向けたアイテムを提供し続けてきた。カタログや電話等を通じた通信販売という形で、ブランド自体は会社設立以前の1988年から展開していたが当時、販売していたオリジナル商品「ボムバストブラ」のヒットを受けて1994年に法人化。
ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略
2014年で発売50周年となる不二家の果汁飲料「ネクター」。同社の飲料事業の基幹ブランドとして高い知名度を誇り、近年は他社との提携やコラボで新たな価値創出を進めている。
発売当初のパッケージ。(左)、現在もロゴは変わっていない。(右)
1964年に発売され、今年50周年を迎える不二家「ネクターピーチ」は、白桃の濃厚な果実感をたっぷり味わえるまろやかな舌ざわりの飲料だ。開発期間は約1年、果実の鮮度を保つイタリアのベルツーチ製法を採用し、当時の最新機械「高圧ホモゲナイザー(均質機)」を導入するなどしてネクターは完成した。ネクターという名前は、ギリシャ語で「神々の飲み物」を意味する「ネクタル」が語源となっている。
その製法は、白桃を丸ごと粉砕して加熱した後、3度も裏ごしするというもの。丁寧に手間をかけてできるのが、白桃のうま味や繊維質が丸ごと入った濃厚なモモのピューレであり、ネクターの原料となる。あのまったりとしたネクターのとろみは、果実由来のとろみなのだ。
発売した当初、市場では低果汁や無果汁の飲料が多数発売されており、ネクターの40%という果汁率は飛び抜けて高かった(現在は30%)。製造できる機械が限られていることもあり、ネクターの味は不二家が守り続けてきた独自の味となっている。ちなみに発売当時はまだプルタブ缶がない時代で、付属の小さな缶切りで飲み口と空気穴をあけて飲むというスタイルだった。
不二家のルーツは、1910年に横浜・元町に開店した洋菓子店にある。1923年の銀座店オープンを機に東京へ進出し、ショートケーキやシュークリームを販売する洋菓子店として人気となる。
「現在のようにメーカーとしての機能を持つようになったのは終戦後、初代社長の藤井林右衛門が練乳と水あめを組み合わせた『ミルキー』を開発し、全国の小売店に卸して販売するようになってから。以後、1954年に飲料事業に参入し、ネクターもその中から生まれました」と解説するのは、食品事業部でネクターの商品企画を担当する野村崇仁氏だ。