広告マーケティングの専門メディア

           

広告業界トピックス

新しいイベントの形「アイデアソン」とは何か?

イベント(越川延明)

プロセスに重要な意味を持つ

ここ数年、仕事以外の場所、特に社会貢献的な分野で自身の経験・能力を活かすことを求める人が増えている。こうした層を集め、新たな活動の起点となるイベントとしてアイデアソンが浸透し始めている。

アイデアソン(Ideathon)はアイデア(Idea)とマラソン(Marathon)を組み合わせた造語である。特定のテーマに興味を持つ人が集まり、課題解決につながるアイデアを出し合い、それをまとめていくワークショップ形式のイベントである。半日~1日で行われることが多く、テーマに対する関心があれば誰でも参加できることもあり、参加のハードルは比較的低い。そのため、さまざまな方が参加することで、課題に対する多様な見方、特定分野に縛られない自由度の高いアイデアが生まれやすいことが魅力である。また、多様な立場の方と意見交換をすることから、参加者自身の考えや活動に対しての気づきが得られることや、今後の活動につながるネットワークの広がりという面でも意味がある。アイデアソンは成果物としてのアイデアだけでなく、そのプロセスに重要な意味を持つ。

同じようなイベントにソフトウェア開発の分野で行われているハッカソン(Hackathon、ハックとマラソンの造語)がある。ハッカソンは1日~数日かけて製品・サービスとして耐えうるソフトウェアを開発することから、専門的な知識や能力を持つ方に参加者が限られる。アイデアソンは課題の発見・深堀りにも適していることから、ハッカソンの事前イベントや同時開催で行うことも多い。

あと61%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

広告業界トピックス の記事一覧

大手広告主の主要課題は「販売に直結するコミュニケーション」がトップに
GNZO(群像)の時代
日本マーケティング学会「知のコミュニティ」形成する取り組み
カーテンで試着室を再現した、ワコールのOOH
新しいイベントの形「アイデアソン」とは何か?(この記事です)
震災から3年の節目、岩手日報・河北新報・福島民報が号外発行
インターネット視聴は定着したか?ソチ五輪を振り返る
プロモーショナル・マーケター認証資格試験に530人が合格
欧米のカンファレンスはなぜ、業界問わず盛り上がるのか?
オリンピック・パラリンピックのレガシーを整理する
郷土愛をくすぐる「ご当地OOH」事例集
正月の新聞紙面「広告も注目する人」は56.5%
医療マーケティングの課題とは何か
2014年度のテレビ・ラジオ営業収入、3年連続増収の見通し
受験生のインサイトを突く交通広告まとめ
プロモーションがメーカー営業スタッフの重要なテーマに
イオンモール幕張新都心に見る「能動体験」によるイベントの効果

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する