「み」
江崎グリコ アイスの実
2013年7月にオンエアされた「アイスの実」のテレビCM「み」篇。そのCMキャラクターを務めたきゃりーぱみゅぱみゅが、ユーザーの喋った言葉を「み」に翻訳するアプリ。録画しながら翻訳したり、デバイス中に保存してある動画を翻訳することもできる。
リリース日
2013年7月1日
対応デバイス
OS 6.1 以降(iPhone、iPad、iPod touch対応)
テレビCMできゃりーぱみゅぱみゅが「みみみみ」と歌っていましたが、その「アイスの実」の公式アプリです。大きくは2つの遊び方があって、ひとつはiPhoneのマイクに向かって喋ると、それをきゃりーが「み」に翻訳してくれます。翻訳といっても、みみみみ言うだけで精度もでたらめな感じですが、そこがむしろ潔いです(きゃりーだから許せるというのもあり)。
もうひとつは8つのボタンが鍵盤のように並んでいて(ドレミファソラシドになっている)、押せばきゃりーが音階に合わせて「み~」と歌う。試しにCMで歌っているメロディを弾いてみようとするんだけど、あのメロディは「ソソファソ、ソファソラ#ソ、シ#ラ#シ#ラ#ソファソラ#ソ」。つまり用意されたボタンでは半音がないので鳴らせない。え~~っ!そんなバカな。実は隠し機能みたいなものがあって、ボタンを押しながら指を上に滑らせるとピッチベンドがかかり、ちゃんと歌えるようになります。ギターのチョーキングのような気持ち良さを感じて、しばらく時間を忘れて色々と歌わせちゃいました。なんなんだこれ。
アプリ、これくらいで程良い気がするんですよね。広告的な押しつけはなく、生活に密着してくるような暑苦しさもない。役に立とうなんて気はさらさらない。なんで「み」で翻訳?だからどうなの?という疑問に理屈をこねるわけでもなく、その突き放した感じはユーザーとの間に、そして企業とアプリの間に、心地良い距離感を保ってくれる。...なんて、やや褒め過ぎたけれど、そうしたところにその企業の余裕、器のデカさみたいなものを感じるし、「好感」につながっていくのではないでしょうか。
翻訳のほか、フリートーク機能も搭載。音階に対応した8つのボタンを押すと、きゃりーぱみゅぱみゅが「み」で自由に喋る。
qubibi アートディレクター/インタラクティブデザイナー D&ADやカンヌ広告祭、メディア芸術祭など国内外にて多数受賞。最新作はDRIFTER (Taste of NURO DEVILMAN)。NURO DEVILMAN WEBサイトにて公開中。 |