久光製薬は1月14日から、アレルギー鼻炎内服薬「アレグラFX」の新テレビCMを開始した。発売2年目となる今年も、紫色のコスチュームとポーズが特徴的な「アレグラ人」が花粉に苦しむ地球人を救うというストーリーを通じて、商品特性を訴求している。
※撮影現場のメイキングカットなどは「宣伝会議」4月号本誌をご覧ください。
デジタル版の電子ブックでは公開しておりません。
発売2年目もトップシェア獲得へ
久光製薬が2012年11月に一般用医薬品(OTC医薬品)として発売した「アレグラFX」は、発売初年度にしてアレルギー鼻炎内服薬のトップシェアブランドとなった。同社がOTC医薬品市場でこのカテゴリに進出するのは初であり、その登場感にインパクトを与えたのが「100万光年の彼方からやってきたアレグラ人」というキャラクターが登場するテレビCMだった。競合プレゼンにより博報堂の企画が採用されたもので、演出は石井克人さん、振り付けはair:man(エアーマン)が手掛けている。
発売2年目となる今シーズンも人気グループ「嵐」の大野智さんらがアレグラ人を演じるCMを制作。1月14日から「ヒーローショー」編、そして新キャストとしてあき竹城さんを迎えた「母の一喝」編を1月28日から放映している。
「昨シーズンのCMは上半期のCM好感度ランキングで10位に入った。2年目となる今年はその財産を活かしながら、花粉症シーズンの到来とともに商品の存在をいかにリマインドさせるかが課題だった」(同社薬粧事業部 薬粧マーケティング部)といい、今回もアレグラ人の「アレーグラー!」という謎めいた呪文とシュールなポーズ、そして「アレグラFX」のブランドカラーである紫色のコスチュームは健在だ。
発売2年目の今年は新キャストとして、あき竹城さん演じるアレグラ人の母「タケージョ」も登場。「眠くなりにくい」「口が渇きにくい」という商品特性をコミカルに強調するストーリーと意外なキャスティングが笑いを誘う。「花粉だ!鼻炎だ!アレーグラー!」というアレグラ人の決めポーズも前作からパワーアップし、大野さんらが見せる切れ味抜群のポージングに撮影現場では感嘆の声が上がったという。
ともすると機能訴求に終始しがちな、アレルギー鼻炎薬のテレビCM。春に向けて集中的なコミュニケーションが必要とされる中、「アレーグラー!」と商品名を連呼するインパクトの強さと緻密なストーリー設定のCMで、今期もトップシェアの堅持とトライアル喚起、認知率アップを目指す。
- 広告会社:博報堂
- 制作会社:ブエノスフィルム
- SCD:三浦光博
- CD+企画:前田康二
- 企画:中塚未央
- C:宗安博之
- AD:太田豊+折重慎
- D:田中翔
- PR:水野文仁+小早川昌俊
- PM:富塚友紀
- 演出:石井克人
- 撮影:町田博
- 照明:津嘉山誠
- 美術:井上真司
- HM:服部幸雄+大渡八千代
- ST:宇都宮いく子