街づくりや商業施設の開発、住宅・不動産などのマーケティングを手掛ける読売広告社の都市生活研究所では、2020年に向けて、東京が抱えている都市づくりの課題をどのように捉えているのだろうか?昨今の都市開発の取り組みやメディア環境の変化などに基づき解説する。
(右から)
読売広告社 コミュニケーションデザイン統括 シニアエグゼクティブ 都市生活研究所 所長 榎本元氏、
同社都市生活研究所 第2ルーム ルーム長 首席研究員、栗岡哲也氏。
真のグローバル都市とは?
2020年の東京オリンピック開催決定を受け、都市生活研究所にもデベロッパーや商業施設から相談をいただく機会が増えました。課題は様々ですが、中でも「工事費は高騰するのか」「インバウンド(訪日旅行)は拡大するのか」といった問い合わせは多いです。いずれも7年後を見据えて早急に手を打たざるを得ません。
この2020年を迎えるにあたって私たちが最も争点となると考えるのは、「東京はグローバル都市になれるかどうか」。既にグローバル都市になっているんじゃないの?と思われるかもしれませんが、数字を読むと、決してグローバル都市とは言えない状況が見えてきます。
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