左から、徳島えりか(日本テレビ)、竹内由恵(テレビ朝日)、枡田絵里奈(TBSテレビ)、須黒清華(テレビ東京)、三田友梨佳(フジテレビ)。
ソチをウチで。
2月7日の開幕が目前に迫ったソチオリンピック。民放連はこのほど、民放テレビの中継概要と共同PR展開について発表した。共同制作したPRスポットは「ソチをウチで。」をキャッチフレーズに、キー5局の女子アナがテレビで観戦することを訴える。
民放地上テレビの総放送時間は約127時間。前回2010年のバンクーバー大会の約110時間に比べ、10数時間増えている。ゴールデン・プライム帯から深夜にかけて日本選手の活躍が期待される注目競技を中心に生中継を編成する。
BSデジタルは同一系列の録画中継放送を基本に、翌日の正午から3時まで編成。総放送時間は約28時間を予定する。
日本テレビはメーンキャスターに荒川静香を迎え、スペシャルキャスターを嵐の櫻井翔が務める。開幕特番、スピードスケート男子500m、フィギュアスケート女子ショートなどを中継。テレビ朝日のメーンキャスターは松岡修造。フィギュアスケート・チームやフィギュア総集編アイスホッケー女子予選 日本×ドイツなどを放送する。
TBSテレビは中居正広をメーンキャスターに、スノーボード 男子スローブスタイルや男子ハーフパイプ、ノルディック複合 男子団体ラージヒルなどを予定。民放の中で最も放送時間が長くなる見込みだ。
テレビ東京はメーンキャスターに荻原次晴を迎え、ノルディック複合・男子個人、スピードスケート女子団体/男子団体パシュート決勝などを放送する。フジテレビは注目のフィギュア男子フリー、ショートトラック女子3000m、アイスホッケー女子予選日本×ロシアなどを放送する予定だ。
共同PRは1月20日からPRスポットのオンエアを開始。ロンドン大会に続き、今回も在京キー5局のオリンピック担当アナウンサーが出演。お揃いの「どてら」を着てこたつに入り、オリンピックの臨場感をアピール。カメラが引くとスケートリンクだったという趣向で、「ソチをウチで。見るなら民放で!」と印象的なジングルで締めくくる。
大会直前からは、Yahoo!やYouTubeなどWeb媒体やテレビのGガイドなどで宣伝を実施する。
放送予定はgorin.jpに
民放テレビは、5系列でオリンピックの中継を行うため、「いつ」「どの局で」「どの種目を」放送するのかが分かり難いのが課題だ。このため、民放共同のオリンピックサイト「gorin.jp」に、地上波(民放・NHK)、民放BS、ライブストリーミングなどの中継予定を分かりやすく網羅して掲載。共同PRでも全てに「gorin.jpを検索」と表示し、誘引を図っている。
そのgorin.jpだが、北京大会から運用を開始し今回で4大会目となる。これまでの大会と同様、ハイライト動画を1000本以上配信する予定のほか、大会の見どころや注目選手、ニュースなどを掲載。競技のルール説明動画なども配信し、「予習、復習もばっちり」と謳う。
また、ロンドン大会に続き、地上/BSテレビで生放送しない種目のライブストリーミング(生中継)も実施する。配信は100時間以上を予定しており、普段はなかなか視聴できない冬の競技を視聴できそうだ。
また、iOS/Androidアプリの提供も開始。新たに視聴予約アラームやSNSの盛り上がりを可視化する機能、CM音声キャッチによるプレゼントキャンペーンも実施する。
「gorin.jp」地上波、民放BS、ライブストリーミングなどの中継予定を分かりやすく掲載。
文/明石庸司