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五輪を「見る」楽しさは進化する!放送技術の2020年予測

NHK放送技術研究所長 藤沢俊一

オリンピックとの関わり方にはさまざまな方法が考えられるが、圧倒的多数の人が「視聴する」という形で、この一大イベントに参加することになるだろう。放送メディア各局・関連団体が進めている取り組みは、2020年、私たちにどんなスポーツ視聴体験を提供してくれるのだろうか?

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インテグラル立体テレビの原理
インテグラル立体方式とは、微小レンズ群からなるレンズアレーを撮影・表示の双方に用いて立体像を再現する方式。

放送技術は、五輪の歴史とともに発展してきたと言っても過言ではない。そもそもNHK放送技術研究所(以下、技研)も1940年、幻となった東京五輪でテレビ放送を実現するために設立された機関だ。1964年の東京五輪では、通信衛星によるテレビの国際中継、マラソンの全コース中継を始め、接話マイク、スローモーションVTRなど、新しく開発したさまざまな放送機器で選手の活躍の様子をお茶の間に伝えた。東京五輪と同じ1964年に研究を開始したハイビジョンは、1988年のソウル五輪において17日間連続の実験放送を行っている。記憶に新しい2012年のロンドン五輪では、1995年から技研が研究開発を進めてきた8Kスーパーハイビジョン(SHV)を英国・日本・米国の計9カ所のパブリックビューイング会場で約22万人の方が体感し、圧倒的な臨場感で次世代メディアとしての存在感を大きくアピールした。

一方、電波による放送だけでなく、インターネットを活用したサービスにも取り組んでいる。2008年の北京五輪より、テレビで放送しきれない競技を中心に、P2P(Peer to Peer)配信技術を用いたライブストリーミングを実施した。さらに2013年には、放送と通信の連携サービスであるハイブリッドキャストを開始。2014年のソチ五輪では、ハイブリッドキャストの新たなサービスとして、時差再生などのVODサービスをテレビで楽しんでいただく予定だ。

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